ハロウィンは日本で定着したといっていい

 今年もハロウィンが終わりましたが、私個人としてはハロウィンは日本で定着したなぁという感想を抱きました。ここ数年で一気に定着した印象があります。実際のところはどうなのでしょうか?

 

 GooogleTrendsで”ハロウィン”の検索数動向を調べてみました。

 毎年10月にピークを迎えるきれいなグラフですね。

 これをみると検索数は2011年から2015年にかけて4倍近くの大幅な増加を見せていることが分かります。その後の2016年、2017年は微減ですが高止まりと言っていいでしょう。まさに定着といっていい推移でしょう。

 

 もう少し長いスパンで見てみると定着の推移がよくわかります。

 主にネットで情報収集をしている私がここ数年で一気に定着したと感じたのはかなり実態に近かったと言えます。

 

 経済的な側面からも同様のことが読み取れます。

www.kinenbilabo.jp

biz-journal.jp

 日本記念日協会の引用ポリシーが面倒くさそうなので具体的な数字はリンク先を確認していただきたいのですが、ハロウィンの経済効果が2012年から急激な上昇を続け2016年、2017年と高止まりしていることが分かります。なんと、バレンタインデーの経済効果を越えているのですね。

 

 これほど急激に日本でハロウィンが定着した理由は何なのでしょうか?

 SNSの浸透によって個人の体験を発信し共有する習慣が広がり、ハロウィンがその習慣にマッチしたというのが私の仮定です。

 

ICT総研|市場調査・マーケティングカンパニー

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 日本でのSNS利用者はこの5年で1.5倍ほど増えています。(LINEユーザーを含む数ですので少しあれですが・・・・・・。)

 

 SNSの特徴としてユーザーが発信者になるということがあります。SNSの浸透に伴い「なにか変わったことをしてSNSなどで発信する一般人」という存在が世間に認知され増加しました。多くの人がSNSで発信するための何らかのネタを日常的に探している世の中になったと言えます。

 その中でハロウィンは非常にとっつきやすいイベントです。コンビニのハロウィンスイーツからお店などの飾りつけ、簡単なコスプレから渋谷の喧騒への愚痴等々・・・ネタには事欠きません。視覚的にも分かりやすく画像投稿との相性も良いです。

 

 少し捻って「地味ハロウィン」に参加して自分のセンスをアピールすることもできます。

togetter.com

 

 そんなわけでハロウィンは日本のSNSユーザーに欠かせないイベントとして定着したというお話でした。

 

 

(補足)

 もう少し根拠となる数字を探していたのですが中々論理的に仮説を検証することかないませんでした。ご容赦を。

 そんな中で見つけたインスタグラムについてのデータが興味深かったです。私の肌感覚よりもずっと最近の流行なんですね。

 

国内利用者数が2000万人突破したインスタグラムの成長の歴史とユーザー数推移 | インスタラボ

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 とくにこの検索数の急激な伸びは気になります。また別途調べてみたいですね。